同時計数回路内蔵 1968’(S.43)

スペクトロメータ組込み
スペクトロメータの構成と仕様
・波高分析器
・レートメータ
・高圧電源で構成

エネルギー分解能 : 10%(Cs-137 662Kev)
エネルギー設定 : I-131、Au-198、Hg-203、Cr-51、Tc-99m、In-111、 Cs-137










このころの装置でできたこと。

1.面スキャニング : 水平面スキャニングともいわれ、患者をベッドに水平に臥位をとらせる。

2.垂直面スキャニング : 仰臥位にある患者の頭部などを側面から走査する場合で、検出器が垂直面を走査する。

3.等感度スキャニング : 検出器を上下対向の位置に配置し、コリメータの特性および相互間隔を適当に調節すると、その中間にある患者体内の深さの方向に対して、ほぼ均一な感度を得ることができる。この場合、シンチグラムとしては上下両検出器からの信号の和を記録する。これによって深部臓器と浅い部分からの信号をほぼ同じウエートで記録できる。

4.コインシデンススキャニング : ポジトロン核種を使用した場合の同時計数スキャニング。

5.断層スキャニング : 2本の検出器の指向角度を適当にあたえて、それぞれの検出器には、適当な長さの焦点距離を有するコリメータを付属し、それぞれの焦点の交差面付近の断面のアイソトープのみを記録する。

6.多核種スキャニング : 二つ以上のアイソトープを同時に人体に投与し、パルス波高分析器で、アイソトープを分類し、別々に記録する。


わが国でポジトロン核種が臨床面で使用できるようになるのは昭和56年以降である。検出器にはBGOCrystalを採用した。



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