脳血流SPECTにおけるOSEMとFBP(Filtered
Back Projection)
千葉県循環器病センター 柳沢 正道
図1.同じカットオフ周波数を用いた場合
FBP |
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収集時間 |
5min |
10min |
15min |
20min |
25min |
30min |
OSEM |
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図2.収集時間により適切なカットオフ周波数を用いた場合
FBP |
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収集時間 |
5min |
10min |
15min |
20min |
25min |
30min |
OSEM |
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図1.は脳血流(ECD)で収集時間を変えた時に
バターワースのカットオフ周波数を一定のまま再構成を行った画像、
図2.は収集時間(トータルカウント)の違いにより
適切なカットオフ周波数を用いた画像である。
ある程度のカウントが得られていれば、適切な前処理により
収集時間による差は視覚的にはほとんどない。
グラフのようにむしろOSEMの方がコントラストが低下する。
グラフで、収集時間を短くしていった場合コントラストが
FBPとOSEMが同等になるのが10分、収集時間5分ではじめてFBPをOSEMが上回ることがわかる。
このように、「収集時間が短い場合OSEMの方が優れている」といえるのは、
FBPで前処理フィルタの効果が期待できないほど、極めてトータルカウントの
少ない(相対的にノイズが多い)場合に限られる。
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(c)Copyright 2002,The Society of Nuclear Medicine Technology in CHIBA